クリニック運営にはお金がとってもかかります。。
今までお給料をもらっていた病院をやめて準備を始めて、
自分の給料は出ません(個人事業主)。
自分にかかるお金を減らすことを、5年くらい前から多く考えてきました。
医局をやめて、勤務をはじめたころからです。
その延長で、開業した現在は、
無駄な経費・固定費をなるべくかからないように全力で考えています。
クリニック運営:自分にお金がかからないようにする
お金のことを考える暇もない生活:研修医・医学研究するひと・大学病院勤務
1年目・2年目の研修医:眼科を覚えるのに全力
3年目〜 免疫の大学院:免疫学・分子生物学を覚えるのに全力
留学準備:アメリカへの準備に全力
留学中:アメリカ生活に全力(給料もらってても、赤字生活)
で、それなりに貯まってたお金はほとんどなくなりました。
それよりも、お金のことを考える余裕はほぼなかったです。
2011帰国直後は、友人宅に居候して九大病院に通いました。
車を無料でくれたかたも。ありがとうございました。
医局で先輩にバイトを紹介してもらったりしながら、経済を立て直しました。
眼科研究の学会で交流する全国各地の先生たちも、実家が眼科・病院の人が多いようでした。
私には何もないので、自分で考える必要があると思ってた日々!
「臨床」「研究」「教育」:
大学での仕事を頑張っている間は、ほとんどお金になりません。
休日のアルバイトで、なんとかなっていました。
身を削って、時には遠方まで出かける状態。
この状況では、長くは持たないなー。
で、全部やめることにしました。
免疫学の研究は、できなくなりました。
自分にお金がかからない方法を考えた結果
九大退局後2015年から福岡市西区で勤務医を始めて、しばらくしたころから考えました。
シンプルですが、
・住宅ローンをネットバンク・固定金利に変更
(事業融資の審査には影響しませんでした)
・携帯をUQ mobile(格安SIM)に変更
・高いものを買わない/高い店に行かない など
2017の秋に、福岡市地下鉄沿線の商店街(高取商店街)を歩いていました。
途中のサニーで、魚を買ったり。
建設されて間もないクリニックビルに、一つ空き部屋の看板がありました。
直感が働いて、開業を決めました。
・白内障手術設備を持たない広さ(競争しない)
・大きなお金をかけずに開業できる
・九大病院と地下鉄で直結
・車を運転をしなくて職場に通える(車を運転しないので)
・若いひとが多い地域
・コンタクト店とは連携しない(所謂“コンタクト眼科”はしない)
・近隣の先生たちとの関係も楽しく
・スーパーの前で、健康に暮らせそう
・商店街で患者さんに会うことはOK、いろんなひとと話をするのは寧ろ結構好き
こんなことが、一瞬で合致しました。
「直感」って、今まで考えてきたことがそのまま出るんじゃないかな。。
それでも、開業ってどうやってやるんかな?からのスタートです。
契約も何もしてない状態で、開業を決めた直後から皆に話しました。
近くの先生、教授、研究会/同門会で会う先生など。
たくさんの人が来てくれるのにびっくり:
自分の感覚でお話を重ねて、一緒に仕事するひとたちが自然に固まってきました。
勤務医の間に上記のような生活をしていたら、いつの間にか自己資金が貯まってました。
・ピアノ弾いてギャラもらう/飲み代はお客さんがおごってくれる
も、結果的によかったみたい。
自己資金があったこと、銀行融資を受ける際(利率)の条件にプラスになったようです。
2020年から、
・楽天モバイルに変更
1年間無料でした。
服は元々あまり興味ないのですが、コロナの世の中になってからさらに興味がなくなりました。
同じ服をたくさん買っておいて、着るようにしています。
いつも黒のTシャツか、ユニクロのパーカーです。
演奏の時は、安く買ってたジャケット着るくらい。
・自分のランチも安くする
以前の勤務先では主に納豆だけ、
開業した今は、オートミールと豆乳、八女の蜂蜜、納豆 くらい。
自分の食費はほぼかからない状態
でも食べたいものは、ときどき食べに行きます。
みんなとごはんも、もっと行きたい。
・以上の結果余ったお金を、積立NISA、iDeCoなどに全部入れる。
→いい企業たちに使ってもらう
上がってても下がってても気にならない状態を作っておく。
貯蓄になってて、将来の不安が軽くなってくる。
でも、使うときは適度に使います。
「いいお金の使いかた」については難しいので、次回以降の文章にします。
節約していて楽しいのか?
ランチのことを考えなくて良いので、楽です。
服のことも、ほぼ考えなくてOK。
心穏やかにしておくことを第一に考えるようにしています。
自分が心穏やかにすることで、
・外来のパフォーマンスを保つことができる
・一緒に働くみんなへの対応も穏やかにできる
→皆も心穏やかを保つことができて、患者さんにやさしい対応になる
(もともと穏やかな人を採用するのも大事)
・どんな状況になってもあまり動じないようになる
→その結果、外来のパフォーマンスが上がる
→患者さんの満足度が上がった状態
→いいクリニックになる
の好循環をつくりだします。
心穏やかにする方法
人それぞれです。
わたしの場合は..
・ひとにやさしく
・いつもありがとう
・いい音楽をする
・共演者とお互いの礼節
・九州交響楽団の演奏を聴きに行く
・弦楽器を弾く
・弦楽器を聴きに行く
・歩く
・激しい音楽を聴かない
・酒を飲まない
・SNSを気にしない
・ひとと自分を比べない
クリニックを運営する立場から、人がたくさん集まる場所に行けなくなりました。
ジャズのセッションに行くことは、いったん諦めました。
自分の音楽を、細々と続けています。
以前から思っていたことと、
コロナの世の中になってから、考え方が大きく変わりました。
自分にとっての「心穏やかにする方法」を、考えています。
自分にお金がかからないようにする まとめ
クリニック運営がだいぶ軌道に乗った今も、変わらずフラットな心にしていたいと思っています。
わたしは音楽をやっているので、特殊なところも多いです。
先生の好きなことをされるのが一番良いと思います😀